動的対象へのプロジェクションマッピング~ルミペン~

 

 プロジェクタを用いて,視覚情報を光学的に物体へ重畳させる,いわゆるプロジェクションマッピングが近年注目されている. 比較的照明演出の意味合いに近いものから,インタラクティブなアプリケーションに至るまで様々である. しかしながら従来技術に共通して言えることは, 主として壁, 床上, 机上など静的または準静的な対象を扱っており, たとえば演劇における特定演者や,スポーツゲームにおけるボールなど, 高速かつ不規則に 広範囲に動き回る対象そのものへの投影は技術的に困難で扱われていない.

  そこで,動的対象へのプロジェクションマッピングを実現する技術を提案している. 技術としては,1msオートパンチルトに用いられている,高速視線制御ユニット(サッカードミラー)に 1000 fpsで撮像・画像処理可能な高速ビジョン及び映像提示用のプロジェクタを同軸上に設置することで, 対象にタイムラグ無く継続的に画像を提示している. この技術を用いると,投影したい画像がまるで,実際にペンで描いたかのようにぴたりと対象に貼りついて見えるため, 光によるペンに準え「るみぺん」と名付けた. 図1にるみぺんの概要図を示す.また動的対象(ボール)に画像(表情)を投影した外観を図2に示す.

*当研究室の教員が2013年度まで所属していた東京大学石川渡辺研究室のYouTubeを引用

図1 ルミペンシステムの概要

図2 ルミペンによるインタラクティブな映像投影結果

参考文献

  • 奥村光平,奥寛雅,石川正俊: 高速光軸制御を用いた動的物体への投影型拡張現実感, 映像情報メディア学会誌,Vol.67,No.7, pp.J204-J211 (2013) [doi:10.3169/itej.67.J204]

  • 奥村光平,奥寛雅,石川正俊: アクティブビジョンの高速化を担う光学的視線制御システム, 日本ロボット学会誌,Vol. 29,No. 2, pp.201-211 (2011) [PDF (3.8MB)]