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Lumipong (ルミポン)

 

 近年,スポーツにおいて動的に投影を行うことで視覚的な効果を付与し,新たなエンターテインメントを創り出す取り組みに注目が集まっている.しかし,既存の手法は卓球台へのプロジェクションマッピングなど投影対象が静的なものに留まっていた.プレイ中のボールにも動的に投影を行うことができれば,より効果的な演出が可能になることが期待される.
 そこで当研究室では,特に卓球を対象に,ラリー中のボールに動的な照明効果を施す手法であるルミポン(Lumipong)を提案し,試作システムの開発と実験を行っている.
 ルミポンの試作システムは,2組の1msオートパンチルトシステムでボールを追跡し,その三次元位置を1000Hzで推定しながらそのボール上にレーザー光により一様照明を行う.この照明はボールの速度やバウンドなどの運動に対応してボールに対する投影の明るさや明滅パターンなどを変えてプレイを演出する.ここでプロジェクターのような映像ではなく,レーザーによる一様照明を利用しているのは,(1)ラリー中のボールのように高速かつランダムに動き回る対象に映像を投影しても観客からの認識は難しい,(2)レーザー光は平行光線であるため対象までの距離によらずに一定の面積と明るさで投影できる,からである.
 以下にルミポンが動作している様子の動画と,図1にシステム全体の写真,図2に動的に照明した様子を示す.​ 

動画 ラリー中の卓球に動的な照明を行った様子.この動画では,卓球台の上にボールがあるときのみ照明される場合と,照明が点滅する場合を紹介している.

systemPhoto.png

​図1 試作したルミポンシステムの全体写真

スライド1.PNG

​図2 ボールの位置に応じて動的に照明している様子.卓球台の上にあるときのみ照明される場合を示している.

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